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2022年上半期の知的財産権趨勢
2022年上半期における特許、実用新案、意匠の三種の専利の新規出願件数は34,753件(前年同期比1%減)で微減となったが、商標登録出願件数は46,578件(前年同期比0.4%増)と微増となった。台湾人による特許出願件数は、大企業及び高等教育機関の出願件数がそれぞれ前年同期比3%増となり、外国人による同件数は前年同期比6%増となった。出願人において、台湾積体電路製造(TSMC)が1,163件と6年連続の台湾人出願人のトップとなり、外国人出願人においては、アプライド・マテリアルズが438件で最多となった。商標出願件数は「農業食材」産業が最も多く、台湾人及び外国人による出願件数はそれぞれ「農業食材」(13,240件)及び「技術研究」(3,964件)産業の出願件数が最多となり、直近2年においていずれもプラス成長を維持した。出願人においては、台湾法人では統一企業が548件、外国法人では廣東龍順國際物流が85 件で最多となった。
2022年第1四半期の知的財産権動向
2022年第1四半期における特許、実用新案、意匠の三種類の専利出願件数は17,498件で前年同期比2%増となり、商標登録出願件数は24,450件で前年同期比0.3%増となった。特許出願においては、台湾の高等教育機関の出願件数が前年同期比16%増となり研究開発力が豊富であるといえる。また、外国人による出願件数が前年同期比10%増と積極性がみられた。特許出願人において、台湾法人では台湾積体電路製造(TSMC)が出願件数723件で1位となり、外国法人ではクアルコムが242件で最多となった。商標登録出願は、「農業食材」産業が最も多く、台湾人は「農業食材」産業への出願件数が最も多く2年連続のプラス成長となり、外国人は「技術研究」への出願件数が最も多く顕著な成長を見せた。商標登録出願人において、台湾法人では統一企業が出願件数220件でトップとなり、外国法人では廣東龍順國際物流が76件で最多となった。
2021年第4四半期の知的財産権動向
2021年第4四半期における特許、実用新案、意匠の三種類の専利出願件数は19,210件で前年同期比1%弱減となり、商標登録出願件数は24,839件で前年同期比1%増となった。特許出願においては、台湾の研究機関の出願件数が前年同期比17%増となり研究開発力が充分高いといえる。特許出願人において、台湾法人では工業技術研究院(ITRI)が出願件数252件と初の1位となり、外国法人ではアプライド・マテリアルズが234件で最多となった。商標登録出願は、「農業食材」産業が最も多く、台湾の「商業金融」産業の出願件数は2年連続のプラス成長となり、「技術研究」産業は前年同期比プラス成長となり、台湾人及び外国人出願件数はいずれも上昇した。商標登録出願人において、台湾法人では統一企業が出願件数178件でその他の企業をリードし、外国法人ではシンガポールの識隙之城が56件で1位となった。
台湾知的財産局が受理した2021年の専利・商標出願概況
2021年に台湾知的財産局が受理した専利(特許・意匠・実用新案)出願件数は72,613件(前年比1%増)で、そのうち特許が49,116件(前年比5%増)、実用新案(15,796件)、意匠(7,701件)でそれぞれ前年比10%減、同比4%減となった。また商標登録出願件数は95,917件で、1999年に台湾知的財産局に改編改名して以来の最高を記録した。審査実績においては、特許の平均審査終結期間は14ヵ月を維持、商標は6.2ヵ月に短縮され、出願人に迅速で良質な審査サービスを提供している。
知的財産局公布の2020年専利出願ランキング上位100社
経済部智慧財産局は2020年の専利出願及び証書発行の統計ランキングを発表した。三種類の専利(特許、実用新案、意匠)出願において、台湾法人では台湾積体電路製造(TSMC)が1,096件と5度目の1位となり、外国法人ではクアルコムが720件で1位に返り咲いた。三種類の専利の証書発行数については、台湾積体電路製造(TSMC)が680件、中国創新先進技術公司が588件でそれぞれ台湾法人及び外国法人のトップとなった。このほか、高等教育機関上位100の特許出願件数は前年比24%増となった。