実務情報

You deserve to have all the best profession

2020年第3四半期の知財統計情報

2020/10/27 IP 統計

www.tipo.gov.tw/tw/cp-87-882615-f3ebb-1.html

2020年第3四半期における特許、実用新案、意匠の三種類の専利出願件数は18,895件(前年同期比ほぼ横ばい)となり、商標登録出願件数は26,113件と再び過去最高を更新した。台湾人出願人による3種類の専利出願件数はいずれも小幅な成長となり、商標出願においては、単四半期で初の2万件を突破した。特許出願においては、台積電(TSMC)及びクアルコム(Qualcomm)がそれぞれ台湾法人及び外国法人の1位となった。このほか、台湾の中小企業による特許出願件数が10四半期連続のプラス成長となり顕著な成長を見せた。

 

一、 今期の専利出願の動向

(一) 台湾中小企業の特許出願件数は急成長を維持

台湾企業全体の特許出願件数は前年同期比ほぼ横ばいで、出願件数に占める割合のうち、台湾企業による出願件数は依然として75%を占め、台湾イノベーションの重要な原動力となっている。そのうち、中小企業は前年同期比17%増で、10四半期連続のプラス成長となり、中小企業の研究開発成果の維持及び競争力上昇においてプラスになっている。

出願人においては、台積電(TSMC)が389件で最も多く、5年連続で第3四半期1位の台湾法人となった。また、意匠出願件数においては、聯府塑膠(KEYWAY)が36件で最多となった。

(二) 交通大学と高雄科技大学の特許出願件数が台湾の高等教育機関の1

台湾の高等教育機関における特許出願件数は前年同期比10%増となり、

そのうち国立交通大学及び国立高雄科技大学はいずれも出願件数24件で同位トップとなり、私立大学においては南開科技大学が出願件数19件で最多となった。このほか、国公立大学と私立大学の特許出願件数の割合はそれぞれ64%、36%となった。

(三) 工業技術研究院の特許出願件数が他の研究機関をリード

台湾の研究機関の特許出願件数は前年同期比38%増となり、そのうち工業技術研究院(ITRI)は56件と最も多く、核能研究所(INER19件)がこれに続いた。

(四) 外国人出願人による特許及び意匠出願件数はそれぞれクアルコム、フォード・モーターが最多

外国人出願人による特許及び意匠の出願件数を国籍別でみると、いずれも日本が積極的でそれぞれ3,075件及び295件となった。出願人においては、特許は米国のクアルコム(Qualcomm)が213件でトップとなり、意匠においては米国のフォード・モーターが113件で最多となった。

 

二、 今期の商標出願の動向

(一) 台湾人出願件数が30%増加

2020年第3四半期における商標登録出願件数は26,113件(前年同期比17%増)、又は区分数では32,475類(前年同期比13%増)となった。台湾人出願人による出願件数は20,493件で前年同期比30%増となったが、外国人出願人による出願件数は5,620件と前年同比マイナス成長となった。

台湾人出願人による出願件数は1998年以降初の単四半期における2万件突破となり、過去最高を記録した。総件数に占める割合は、2018年第3四半期の70%から徐々に上昇し、2020年第3四半期は78%となり台湾人出願人に相当集中していることを示している。

(二) 台湾人出願件数の5大類別の件数が顕著な成長

商標登録出願のうち、台湾人は第35類(広告、企業経営等)への出願が3,763件と最も多く、上位5大類別の成長率はそれぞれ27~40%とまちまちで、そのうち第5類(薬品等)は前年同期比40%増と最大の増加幅となった。台湾人出願人は統一企業が214件で1位を占めた。

(三) 外国人出願件数では第9類の出願件数が最多

外国人出願件数を国籍別でみると、中国(1,245件)が最も多く、外国人は第9類(コンピュータ及びテクノロジー製品等)への出願が比較的積極的で1,119件であった。例: 中国、日本及び米国の台湾への出願件数はいずれも第9類が最も多く、出願人では天才力量が40件で最多となった。

 

2020年第3四半期季報は、下記リンク先の知的財産局サイトの「統計季報」を参照。https://www.tipo.gov.tw/tw/lp-167-1.html(中国語:109年第3季)

 

※本文章は『台湾知的財産権ニュース』から転載されたものです

經通國際智慧產權事務所

透過行動條碼加入LINE

開啟LINE應用程式,接著至「其他」頁籤
中的「加入好友」選單掃描行動條碼。