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2019年の台湾及びWIPOにおける特許出願受理件数の趨勢比較分析

2020/10/20 IP 統計

www.tipo.gov.tw/tw/cp-85-882579-46796-1.html

台湾における直近3年の特許出願受理件数はいずれも増加傾向であり、2019年は45,650件(前年比2.6%増)で、世界知的所有権機関(WIPO)の同件数は10年連続プラス成長となり、2019年は265,800件(前年比5.2%増)に上るとみられている。

 

台湾における直近3年の台湾人・外国人による特許出願件数も引き続き成長し、2019年の台湾人による出願件数は18,294件(全体比40.1%)、外国人による出願件数は27,356件(同59.9%)となり、そのうち日本が1位、米国、中国がこれに次ぎ、件数はいずれも増加した。WIPOへの特許出願件数を国籍別にみると、中国が前年比10.6%の大幅増で初のランキング1位となり米国、日本等を超えた。

 

特許の技術分野においては、(外国人による出願も含め)台湾出願では過去5年においていずれも「半導体」分野がランキング1位となり2019年は全体比11.6%を占め、「コンピュータテクノロジー」、「電子機械エネルギー装置」、「光学」がこれに続いた。また、WIPOでは「コンピュータテクノロジー」が1位となり、「デジタル通信」、「電子機械エネルギー装置」がこれに続き、「半導体」、「光学」分野は9位、10位となった。

 

主要国(地域)による台湾出願の上位3大技術分野については、ドイツ、香港ではいずれも「半導体」を含まないが、日本、米国、韓国では「半導体」分野の出願件数が最多となり、台湾、中国、香港では「コンピュータテクノロジー」、ドイツは「有機精密化学」が最多となった。

 

各国のWIPOにおけるポートフォリオ展開分野において、ドイツを除いていずれも「コンピュータテクノロジー」が含まれており、このうち、中国、韓国における出願件数最多の技術分野は「デジタル通信」で、米国は「コンピュータテクノロジー」、日本は「電子機械エネルギー装置」、ドイツは「運輸」となっており、台湾のポートフォリオ展開における重点とは相当異なっている。

 

詳細については上記リンク先の知的財産局サイトの「檔案下載」「相關連結」(いずれも中国語)を参照。

 

※本文章は『台湾知的財産権ニュース』から転載されたものです。

經通國際智慧產權事務所

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