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2023年第3四半期の知的財産権動向

2023/11/15 IP 統計

www.tipo.gov.tw/tw/cp-87-929324-fbfb8-1.html

 

2023年第3四半期における特許、実用新案、意匠の三種類の専利出願件数は18,310件で前年同期比1%の微増となり、そのうち特許出願件数は12,670件で前年同期比1%増となった。商標登録出願件数は23,632件で前年同期比7%減となった。特許出願においては、台湾積体電路製造(TSMC)が出願件数443件で8年連続の台湾法人1位となり、外国法人ではサムスン電子が285件で1位となった。商標登録出願は、台湾人では台新銀行が264件、外国人ではテンセントが38件で最多となった。

 

<専利出願>

台湾人による特許及び外国人による三種類の専利出願件数がいずれもプラス成長

台湾が出願受理した特許、実用新案、意匠の三種類の専利出願件数は18,310件で、そのうち、件数が最も多かった特許は12,670件で、前年同期比1%微増となり、また、実用新案(3,782件)及び意匠(1,858件)の件数の変化はそれほど大きくなかった。台湾人による特許出願件数は前年同期比1%増となり、外国人による三種類の専利出願件数は、それぞれ前年同期比1%~14%のプラス成長となった。

 

台湾人による特許及び意匠出願件数はそれぞれTSMC及び長庚科技大学が1

台湾人出願人による特許出願件数上位10社では、多くで2ケタ成長がみられた。そのうち、TSMCは出願件数443件となり、第3四半期でみるとすでに連続8年の1位となった。台達電子(DELTA67件)は前年同期比103%増で増加幅が最大となり(図2参照)、新唐(Nuvoton62件)は過去最高を更新し、注目の結果となった。

 

意匠出願件数上位5社のうち、長庚科技大学(33件)は唯一ランクインした高等教育機関であり、さらに初めて1位に躍進し、出願件数は当該大学の過去最高を記録し、成長率も最高となった。DELTAの出願件数(14件)は前年同期比100%増となり顕著な成長ぶりを示した。また、超合(10件)は初のラインクインで5位に名を連ねた(図3参照)。

 

台湾企業及び国営事業の特許出願件数はいずれもプラス成長

台湾人出願人による特許出願件数は4,830件で、そのうち企業(3,912件)は前年同期比6%増となり、高等教育機関(375件)及び研究機関(105件)はいずれも前年同期比マイナス成長となった。また、金融三業の出願件数(56件)は減少し(表4参照)、国営事業(21件)は前年同期比91%増のプラス成長となった(表5参照)。

 

企業による特許出願件数のうち、大企業(3,242件)が前年同期比7%増となり、中小企業(670件)は前年同期比で小幅な減少となった。高等教育機関においては、国立成功大学(31件)が前年に引き続き1位となり、崑山科技大学(21件)は私立大学における1位となった(表2参照)。研究機関においては、工業技術研究院(ITRI33件)が最多となった(表3参照)。このほか、台湾土地銀行(11件)が金融三業及び国営事業で同時1位となり(図4、表5参照)、見事な結果を示した。

 

外国人出願人による特許及び意匠出願件数はそれぞれサムスン電子及びBMWが最多

外国人出願人による特許出願件数は7,840件で、前年同期比1%の微増となった(表1参照)。国(地域)別上位5位においては、日本が出願件数3,100件で最多となり、また、韓国の出願件数(884件)は前年同期28%増となり、成長が最も速かった(図1参照)。出願件数上位10社のうち、韓国サムスン電子が出願件数(285件)1位に躍進し、韓国韓領(168件)、日本東京エレクトロン(168件)、日本RESONAC67件)及び日本信越化学(65件)はそれぞれ当該企業における過去最高を記録し、そのうち、韓国韓領の出願件数は前年同期比291%増となり、最も顕著な成長となった(図2参照)。

 

また、意匠出願件数上位5社は、出願件数がいずれもプラス成長となり、そのうち、ドイツBMWの件数(63件)が1位となった(図3参照)。

 

<商標登録出願>

商標登録出願件数は減少

商標登録出願受理件数は23,632件(29,478区分)で、前年同期比7%減となった。台湾人による出願件数(18,790件)及び外国人による出願件数(4,842件)はいずれもマイナス成長となった(表1参照)。

 

台新銀行が台湾人による商標登録出願件数におけるトップ

台湾人による出願件数上位10社においては、多くがプラス成長となり、台新銀行が出願件数264件で1位となった(表6参照)。台湾人による出願区分では、第35類(広告、企業経営及び小売・卸売役務等)が3,772件で最多となった(図5参照)。

 

テンセントが外国人による商標登録出願件数における最多

外国人出願人による商標登録出願においては、中国が1,246件で最多となった(図1参照)。出願件数上位10社の出願件数もまたその多くがプラス成長となり、ケイマン諸島のテンセントが出願件数38件で1位となった(表7参照)。外国人による出願区分では、第9類(コンピュータ及びテクノロジー製品等)が983件で最多となった(図5参照)。

 

台湾人、外国人による商標出願件数は、「農業食材」及び「技術研究」産業に集中

台湾が受理した商標登録出願は「農業食材」(6,303件)が各産業における1位となり、次いで「商業金融」(4,840件)及び「健康医療事務」(4,745件)等であった(図6参照)。台湾人出願人が積極的に出願したのは「農業食材」(5,372件)産業で、主にレストラン及び宿泊の商標に集中している。外国人出願人による出願件数では、「技術研究」産業(1,609件)が最も多かった(図7参照)。

 

2023年第3四半期の知的財産権趨勢図表は、上記リンク先の智慧局サイトの「檔案下載(ファイルダウンロード)を参照。(中国語:智慧局公布112年第3季智慧財産權趨勢-圖表)

 

本文章は『台湾知的財産権情報サイト』から転載されたものです。

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