台湾2018年度第3四半期の知財統計情報
2018/10/30 IP 統計経済部知的財産局の2018年度第3四半期の知財統計情報によると、特許の新規出願総件数は18,328件で、昨年同期より2%減となった。そのうち、発明特許は7四半期連続でプラス成長となった。一方、商標の出願件数は21,060件で、5%減となった。国内出願人による意匠の出願件数及び外国出願人による発明特許と商標の出願件数は、両方とも6%増となった。発明特許の出願人において、国内一位のTSMCと外国一位のQualcommはぞれそれ35%、73%増となった。
一、2018年度第3四半期の特許出願について
(一)発明特許と意匠は小幅に成長、実用新案は衰退
2018年度第3四半期の特許において、発明特許 (11,746件) は、昨年同期より1%増となって、7四半期連続でプラス成長となった。意匠(2,200件)は小幅に0.1%増となって、実用新案(4,382件)は11%減となった。
(二) 国内出願人の意匠と国外出願人の発明特許の出願件数は著しい成長
国内出願人において、意匠(1,195件)は6%増となり、発明特許(4,440件)は6%減となったが、2018年度第3四半期まで小幅に0.5%増となり、実用新案(4,061件)は11%減となった。
国外出願人において、発明特許(7,306件)は6%増となり、実用新案(321件)と意匠(1,005件)はそれぞれ9%、6%減となった。
(三)TSMCは国内法人発明特許の連続一位
1.企業において、国内法人企業トップ10の出願件数は昨年同期より成長は顕著だった。そのうち、TSMC (303件) は一位を占め続け、HTC(43件)とQuanta Computer(36件)はそれぞれ87%、125%で大幅に成長したが、鴻海精密工業(51件)は55%減となった。
2. 高等教育機関において、崑山科技大学(23件)は一位を占め続ける。国立大学のうち、成功大学(17件)、清華大学(16件)、台湾大学(16件)等、出願件数は減少したが、国立台湾科技大学(15件)は150%で大幅に成長した。国立大学(184件)と私立大学(175件)はそれぞれ高等教育機関による発明特許の出願件数の51%、49%を占め、比率がほぼ同じです。
3.研究機構において、工業技術研究院(64件)は同期より3%増となった。
(四)国外法人Qualcomm、台湾の発明特許に対する積極的な戦略定石
1.外国出願人の発明特許において、日本(3,254件)は一位を占め、次いては米国(1,559件)で、それぞれ3%、6%増となった。
2.外国法人において、発明特許のトップ3はQualcomm(234件)、アリババ(132件)、Toshiba Memory(115件)だった。そのうち、Qualcommは73%増となって、2018年度第3四半期までの出願件数は819件で、1倍以上の成長を見せた。
二、2018年度第3四半期の商標出願について
(一) 2018年度第3四半期までの商標出願件数は小幅に成長
2018年度第3四半期、商標出願件数は21,060件で、昨年同期より5%減となったが、2018年から第3四半期までの商標出願件数は1%の成長が見られる。出願件数において、国内出願人 (14,795件) は昨年同期より9%減となって、外国出願人(6,265件)は6%増となった。
(二)外国出願人トップ5の出願件数はプラス成長
外国出願人において、中国(1,522件) は一位を占め、次いては日本(1,133件)、米国(1,085件)、香港(442件)、韓国(385件)の順位だった。トップ5のうち、韓国が23%減となった以外、全てプラス成長となって、中国は27%増で最も伸びた。
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https://www.tipo.gov.tw/ct.asp?xItem=685311&ctNode=7123&mp=1