「TRUMP」商標を再び有名に!
「トランプと訴訟」、よく聞くフレーズだ。しかし、目新しいのは、米国の前大統領トランプ氏が今、自身のブランド「トランプ(TRUMP)」をめぐってヨーロッパで商標紛争に巻き込まれたことだ。
商標権者は自然物?
自然物に法人格を与えようという動きがある。
これは、意思決定が行われる際に自然を明示的に考慮することができる権利を自然物に付与し、さらには自然物のために権利行使をできるという考え方である。すでにスペインでは、マール・メノール(Mar Menor:ムルシア州南東部にあるラグーン)が法人格を獲得しており、オランダでは、政治家がリンブルフ(Limburg)州の丘陵景観に法人格を付与するためのロビー活動を開始した。
米「ウェンディーズ」の出店を阻み続けるオランダの「Wendy’s」
オランダ南西部ゼーラント州の小さな軽食店が、米国の大手ファーストフードチェーンのベネルクス出店計画を阻むというのは、まるでピカレスク小説(スペイン発祥とする悪漢のヒーローが冒険を繰り広げる小説で、ピカレスクとは「悪党」の意のスペイン語「picaro」より)のようだが、商標登録がいかに重要かを物語っている。
「オーガスタ・ナショナル」:ブランドを育てるマスターズ
日本時間の今朝に閉幕したマスターズは、地球上で最も有名なゴルフ大会のひとつだが、その舞台裏で「Augusta National(オーガスタ・ナショナル:マスターズの舞台となるゴルフコース)」は、マスターズを世界中のスポーツファンの間で象徴的な地位に押し上げるのに貢献した、スポーツ・ブランディングのマスター(達人)でもある。
商標登録ではスーパーになれなかった「SUPERDRY」
商標法的な観点から見て、名称が記述的であるとして商標登録が認められないのはどのような場合なのだろうか?アメリカーナスタイルのヴィンテージに日本語を取り入れたことで知られる英国のアパレル・ブランド「SUPERDRY」の商標出願で分かったことがある。