ネットでマーベルの偽物グッズを販売 「海賊版とは知らなかった」で不起訴処分
2015/07/29 台湾ネットオークションサイト出品者の李氏が、ネットで『アベンジャーズ』などのアメリカン・コミックヒーローのUSBメモリを販売することで、商標権者の業者に訴えられた。ところで、検察側は「真偽の見分けが難しく、李氏がUSBメモリを販売する時点で既にそれが偽物だと知っていたことは認定できない」として不起訴処分とした。
46歳の男性李氏は去年2月、ネットオークションサイトにアメリカン・コミック『アベンジャーズ』のキャラクターUSBメモリを出品し、商標権者の業者に発見され、商標権侵害として提訴された。出廷した時、李氏は検察側に「他の出品者から商品を購入した時、それが偽物だと分からなかったし、本物の値段も知らなかった。」と違法行為に関与することを否定した。
台湾高雄地方検察庁は、「『アベンジャーズ』などの映画キャラクターはアメリカのマーベル(Marvel)から作られたが、偽物のUSBメモリに用いられた商標は「Marvel」ではなく、業者が他にデザインして商標登録された「infoThink」でもなかった。また、押収された偽物USBメモリの包装箱は精緻であり、本物とそっくりだった。従って、見分けできる所はホログラムステッカーの有無だけで、ある程度の専門的な鑑定教育を受けなければ判別することができない。ところで、李氏はネットオークションでの商売を職業としてはいないため、出品した時点で既にそれが商標権侵害の模倣品だと知っていたことは認定できない」と認め、本件は不起訴処分とした。
本文章は『udn.com』により翻訳されたものです。