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「本物」すぎて本家もびっくりの中国偽ブランド靴、どうやって作った?―中国メディア

2020/12/09 中国

2020126日、中国メディアの観察者網は、「偽ブランド靴の一大産地」として知られる福建省莆田市について紹介する記事を掲載した。

 

記事によると、先日、上海の警察当局が莆田で製造されていた有名スポーツブランド靴の模造品12000万元(約192000万円)相当を押収した。模造品はネットショップなどを通じて中国全土に向けて販売されていたという。

 

莆田の商人は「中国のユダヤ人」と称されるほど商魂たくましく、木材、宝飾品、建築資材など多くの業界の製品で大きな市場シェアを獲得している。明の時代から靴の生産が盛んで、全国的にも重要な靴の生産地域になっているという。現地には靴の材料を扱う企業が4200社以上あり、年間12億足の靴が生産されるそうだ。

 

ただ、靴は靴でも「偽ブランド靴」が現地の「特産品」と呼ばれており、その出来栄えは本物と見分けがつかないどころか、「時として本物より質が高いことすらある」という。莆田市長はかつて「笑えない話」と前置きした上で、「正規のブランド靴が2年で壊れたのに対して、その模造品は3年履いてようやくガタが来た」と語った。

 

記事によると、現地でブランド靴の模造品製造が始まったのは1990年代だという。有名ブランドの代理生産工場の従業員に賄賂を渡して設計図を受け取り、既存の生産ラインと低廉な原料、人的コストを生かして模造品を作り始めたとのことで、やがて代理生産工場の管理が厳しくなって図面が手に入らなくなると、正規の完成品を分解して構造や材料を研究し、本物そっくりの靴を作れる金型を作り上げ、大量生産するようになったという。

 

記事は、「莆田の技術をもってすれば質の高い自主ブランドの靴を作ることができるはず」とした上で、現地でブランド作りが進まない理由として「経営者たちが長期的なビジョンを持たず、目先の利益を得ようとしているために、模造品を作るパワーをブランド作りに回そうとしない」点を指摘している。

 

そして、「莆田の人たちが自らの靴づくり技術を大切にし、一日も早く『ニセ靴の都』の帽子を脱ぎ捨て、みんなから尊敬される自主ブランドを作ることを願う」とするとともに、そのためには消費者一人ひとりが行動によって「中国製」を支持する姿勢を示す必要もあると結んだ。

 

本文章は『Record China』から転載されたものです。

經通國際智慧產權事務所

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