義隆電子が匯頂科技、北京星意通達を権利侵害で提訴
2020/12/03 中国IC設計大手の義隆電子(ELAN Microelectronics)は2日、中国IC設計大手の匯頂科技、北京星意通達科技が同社の特許権を侵害したとして、北京知識産権法院に訴訟を提起し、匯頂科技に対し権利侵害IC商品の製造・販売、販売許諾の即刻停止、並びに権利侵害IC商品の在庫・製造した専用設備の即刻処分、また2,500万人民元(約4億円)の損害賠償を請求した。
義隆電子は、匯頂科技が製造・販売しているタッチパッドの静電容量式タッチコントローラICは同社が有する中国の特許権第ZL03158451.9号の権利範囲に該当し特許権を侵害していると主張。
義隆電子の葉儀晧・董事長は、当社は長年タッチ分野のポートフォリオを展開しており、市場に参入したい業者は、必ず知的財産権を尊重し、関連の特許権侵害を回避すべきであり、当社としても自社の知的財産権を全力で守ると強調した。
義隆電子の特許戦の歴史を振り返ると、2008年10月に米シノプシスに勝訴し、クロスライセンスのほか、巨額の特許ライセンス料を取得している。また、2012年1月には米アップルから和解金を取得し、クロスライセンス契約を行った。
※本文章は『台湾知的財産権ニュース』から転載されたものです。