新着情報

You deserve to have all the best profession

2021年第3四半期の知的財産権動向

2021/10/25 台湾

www.tipo.gov.tw/tw/cp-85-897790-1ac2c-1.html

2021年第3四半期における特許、実用新案、意匠の三種類の専利出願件数は18,139件、商標登録出願件数は24,699件となり、それぞれ前年同期比4%減、同5%減となった。特許出願においては、台湾の大企業による出願件数が前年同期比6%増となり豊富な研究開発力を維持し、台湾法人では台湾積体電路製造(TSMC)が出願件数580件で引き続き1位となった。また、外国法人ではアプライド・マテリアルズが220件で最多となった。商標登録出願は、「農業食材」産業に集中しており、出願人においては、台湾の統一企業が出願件数250件でその他の出願人をリードし、外国人出願人では富途網絡科技が71件で1位となった。

 

<専利出願>

特許出願件数は小幅な成長

台湾が受理した特許、実用新案、意匠の三種類の専利出願件数のうち、特許は12,248件で前年同期比2%増と小幅な成長となり、外国人出願人による出願件数が増加したことが主因で、その他の専利は前年比減となった(表1参照)。

 

台湾の大企業は研究開発力を維持

台湾企業全体の特許出願件数は3,757件で前年同期比微増となり、そのうち大企業の出願件数は3,010件で前年同期(2,827件)比6%増とプラス成長となった。第3四半期でみると、出願件数は直近5年の最高となり、研究開発力が豊富であるといえる(図2参照)。

 

TSMC及びACERは台湾法人の特許及び意匠出願件数においてそれぞれ1

台湾の特許出願件数上位10社及び意匠出願件数上位5社は、おおむねプラス成長となり、そのうちTSMCは特許出願件数580件、宏碁(ACER)は意匠出願件数30件(図45参照)でその他の出願人をリードし、第3四半期においては、出願件数は2社いずれもが当該企業の過去10年の最高を記録した。また、TSMCは台湾法人による特許出願件数トップの座を6年連続維持しており、ACERは初の意匠出願件数1位となった。このほか、南亜科技(NANYA)の特許出願件数成長率は前年同期比119%で最高となり、飛躍的な成長となった(図4参照)。

 

台湾の高等教育機関、研究機関及び金融三業の専利出願件数はいずれも減少

台湾の高等教育機関における専利出願件数は前年同期比7%減となり、出願人のうち国立陽明交通大学は特許出願件数43件でトップとなった。また、私立大学においては崑山科技大学が32件で最多となり、出願大学上位10校の出願件数の多くは前年同期比プラス成長となった(表2参照)。研究機関における特許出願件数は前年同期比減となり、そのうち工業技術研究院(ITRI)が出願件数39件で最多となった(表3参照)。このほか、台湾の金融三業(銀行、保険、証券)の特許出願件数合計は49件となり、銀行業が多くを占め(表5参照)、出願人においては中国信託銀行が出願件数16件で、金融三業のトップとなった(図7参照)。

 

外国人出願人による特許出願件数はプラス成長

外国人出願人による専利出願件数は小幅なプラス成長となり、特許出願件数が前年同期比5%増となったことが主因となった(表1参照)。台湾における専利ポートフォリオを展開する国(地域)のうち、特許においては日本が3,060件で最多となり、米国及び韓国が出願件数でそれぞれ前年同期比16%増、同21%増となった。意匠においても日本が268件で最多となり、中国及びスイスの出願件数はいずれも前年同期比68%増と顕著な伸びをみせた(図3参照)。

 

アプライド・マテリアルズ及びPSA自動車が外国法人による特許及び意匠出願件数においてそれぞれ1

外国法人出願上位10社のうち、特許においてはアプライド・マテリアルズが220件でその他の出願人をリードし、成長率ではインテルが前年同期比118%増で最高となり(図4参照)、意匠出願においてはPSA自動車が74件で最多となった(図5参照)。

 

<商標登録出願>

商標登録出願件数が減少

商標登録出願の受理件数は24,699件で、前年同期比5%減(31,594区分、前年同期比3%減)となった。台湾人による出願件数は同比7%減となり、外国人による出願件数は同比横ばいとなった(表1、図8参照)。

 

統一企業が台湾の商標登録出願件数におけるトップ

出願類別において、台湾人による出願は第35類(広告、企業経営及び小売・卸売役務等)が4,158件と最も多く、前年同期比9%増となった(図9参照)。出願人上位10において、統一企業が出願件数250件とその他の出願人を遥かにリードした。出願件数2位の虹光大江は前年同期0件から今期は86件と顕著な成長をみせた(表6参照)。

 

富途網絡科技が外国人による商標登録出願件数において最多

外国人出願人のうち、中国は出願件数1,366件とその他の国(地域)を大きくリードした(図3参照)。類別においては、第9類(コンピュータ及びテクノロジー製品等)が1,177件で最多となり(図10参照)、前年同期比4%増と小幅な成長となった。出願人においては、前年同期において出願がなかった中国の富途網絡科技が71件で最多となった(表7参照)。

 

台湾の商標登録出願は農業食材産業に集中

産業別では、台湾が受理した商標登録出願は「農業食材」産業が中心で、台湾人出願件数の最多(6,087件)となり、極めて集中した現象が見られ、外国人出願件数との差もこの分野が最大となった。外国人出願人は「技術研究」産業への出願件数が1,976件で最多となった(図11参照)。

 

2021年第3四半期知的財産権趨勢図表は、上記リンク先の智慧局サイトの「檔案下載」(ファイルダウンロード)を参照。(中国語:智慧局公布110年第3季智慧財產權趨勢-圖表)

 

※本文章は『台湾知的財産権情報サイト』から転載されたものです。

經通國際智慧產權事務所

透過行動條碼加入LINE

開啟LINE應用程式,接著至「其他」頁籤
中的「加入好友」選單掃描行動條碼。