水戸徳川家の家紋に似た商標登録 特許庁に異議の申し立て
2016/11/04 国際水戸徳川家の家紋によく似た商標が、イベント会社によって登録されたとして、水戸徳川家15代当主が理事長を務める公益財団法人が、特許庁に対して異議申立を行ったことがわかりました。
この商標を登録したのは、伝統芸能の上演などを行う水戸市のイベント会社で去年12月、演芸の上演や日本酒などで使う商標として特許庁から登録が認められました。
これに対して、水戸徳川家の15代当主、徳川斉正氏が理事長を務める公益財団法人の「徳川ミュージアム」は「水戸徳川家の家紋と、うり二つだ」などとして、ことし3月、特許庁に登録の取り消しを求める異議申立を行ったことがわかりました。
水戸徳川家の家紋は地元の土産物などにデザインされることも多く、徳川斉正理事長は「公共の利益に反するので、特許庁はそこを突き詰めて考え直してほしい」と話しています。
商標を登録した水戸市の会社側は「この件についてコメントはしません」としています。
特許庁では現在、異議を認めるかどうか審理が行われているということです。
本文章は『NHK NEWS WEB』から転載されたものです。