「M&M’s」、スウェーデンで商標侵害判決
2016/06/10 国際ストックホルムの控訴裁判所は、米製菓大手マースが製造するチョコレート菓子「M&M’s」について、ロゴに小文字の使用を禁ずる判決を下した。同国で販売されているピーナッツ入りのチョコレート菓子「mピーナッツ」のロゴと類似しているため。BBC電子版が8日報じた。
「mピーナッツ」は米同業モンデリーズ・インターナショナル(旧クラフト・フーズ)が「マラボウ(Marabou)」ブランドで展開するチョコレート菓子で、パッケージには赤地に白抜きの「m」のマークがあしらわれている。マラボウは1957年からスウェーデンでこのロゴを使用しており、1993年には商標登録。マースはこれを考慮して、2009年までは同国で「M&M’s」を販売していなかった。
しかし同製品の市場投入を受け、モンデリーズは2009年にマースを提訴。2010年にはマースが商標登録の無効を訴え逆提訴していた。
マースは6月末までに上告しなければ判決が確定し、7月からスウェーデンではロゴに小文字の「m」を使用できなくなる。「M&M’s」のブランドで商品を販売した場合、200万クローナ(24万5,000ドル)の罰金が科される。
本文章は『NNA.EU』から転載されたものです。