騰訊控股、通知音商標巡り中国当局を訴える
2016/12/14 中国騰訊控股(テンセント、中国ネットサービス大手) 中国の商標登録当局を訴えた。商標評審委員会が同社のモバイルメッセージ・アプリ「QQ」の「ディ、ディ……」という特徴的な通知音の商標登録申請を却下したためだ。
中国では2014年に商標法が改正され、特徴的であれば音を商標登録できるようになった。これをうけ、テンセントは同年に通知音を音商標として申請した。しかし委員会は6日、この申請を却下した。共産党の機関紙、人民日報などを含む複数の中国の報道機関が伝えたところによると、却下の理由は「単調で独自性がない」ことだという。
報道によると、テンセントの弁護士は国民は既にこの短い通知音でQQサービスを連想するようになっており、独自性があると主張している。
QQは中国の若者の間で、最も人気の高いインスタントメッセージ・サービスの一つだ。1992年にサービスを提供して以来、順調にユーザー数を伸ばしてきた。9月末時点にはユーザー数は8億7700万人まで膨らんだ。
テンセントはこの件についての問い合わせに対し、現時点でコメントしていない。(北京=太真理子)
本文章は『日本経済新聞』から転載されたものです。