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2023年第4四半期の知的財産権動向

2024/02/06 IP 統計

https://www.tipo.gov.tw/tw/cp-85-932996-61dad-1.html

 

2023年第4四半期における特許、実用新案、意匠の三種類の専利出願件数は19,686件で前年同期比3%増となり、そのうち特許出願件数は13,928件で前年同期比4%増となり、商標登録出願件数は23,250件で前年同期比2%増となった。特許出願においては、台湾積体電路製造(TSMC)が出願件数342件で第1位となり、外国人では(韓国)サムスン電子が262件で1位となった。商標登録出願は、台湾人では統一企業が235件で1位、外国人では(アラブ首長国連邦)国際食品会社が81件で最多となり、台湾人と外国人を問わず上位10位の商標登録出願件数はいずれもプラス成長となった。

 

<専利出願>

特許及び意匠がダブル成長

台湾が受理した三種類の専利出願件数は19,686件で、そのうち特許出願件数は13,928件で前年同期比4%増、意匠出願も1,921件で前年同期比3%増となったが、実用新案は3,837件で前年同期比2%減となった。台湾人による特許出願は3%増となり、外国人による三種の専利出願件数はそれぞれ5%~45%の成長となった(表1参照)。

 

台湾人による特許及び意匠はそれぞれTSMCACERが最多

台湾人による特許出願件数の上位10位のうち、台湾積体電路製造(TSMC)は324件(前年同期比264%増)で第1位となり、著しい成長を見せた。次いで工業技術研究院(ITRI210件、友達(AUO128件となり、第7位の聯發科(MEDIA TEK82件は、前年同期が比較的多かったため、減少幅が44%減とより大きくなった(図2参照)。

意匠登録出願件数の上位5位のうち、宏碁(ACER)が22件で最多で、第4四半期ではすでに連続4年の首位となった。次いで長庚科技大学が16件となり、鴻海は12件で、2020年の本局による意匠出願件数上位5位の発表以来、初の上位5位へのランクインとなった(図3参照)。

 

台湾企業による特許出願件数はプラス成長

台湾人出願人による特許出願件数は5,409件で、そのうち企業(4,083件)は5%増、教育機関(489件)及び研究機関(384件)はいずれもマイナス成長となった。また、銀行、保険及び証券の金融業は43件(表4参照)、国営事業は5件と減少した(表5参照)。

企業別の特許出願件数は、大企業(3,342件)及び中小企業(741件)がそれぞれ6%と1%のプラス成長となった。教育機関の出願件数では、成功大学が45件で第1位となり、南開科技大が23件で私立学校のトップとなった(表2参照)。また、研究機関では工業技術研究院(ITRI)が210件で最多となった(表3参照)。

 

外国人による特許出願及び意匠出願はそれぞれサムスン電子とアップルが最多

外国人による特許出願件数は8,519件で、前年同期比5%増となった(表1参照)。上位5位の国(地域)のうち、日本の出願件数は3,188件で最多となり、中国(1,144件)と韓国(964件)はそれぞれ816%増となった(図1参照)。

特許出願件数上位10位のうち、(韓国)サムスン電子が262件で第1位となり、(オランダ)ASML117件、(日本)SCREENホールディングスの89件、(韓国)LGエレクトロニクスの86件、及び(日本)レゾナックの84件の4社の件数は、それぞれ各会社の史上最高記録となったが、(韓国)韓領の127件は154%増の成長率でその他の出願人を上回り、いずれも目を見張る成長を見せた(図2参照)。

意匠出願件数の上位5位の出願件数は、いずれもプラス成長となった。そのうち、(米国)アップルは件数(122件)及び成長率(259%)のいずれにおいてもその他の出願人を上回り、2023年以来で再びの100件越えとなった。また、(ドイツ)BMW42件で200%増となり、著しい成長を見せた(図3参照)。

 

<商標登録出願>

商標登録出願件数は小幅成長

受理された商標登録出願件数は23,250件(29,004区分)で、前年同期比2%増となった。主要因は、外国人による出願件数(5,249件)が9%増となったのに対して台湾人による出願件数(18,001件)が0.5%減の微減となったことである(表1参照)。

 

台湾人による商標登録出願件数は、統一企業が最多

台湾人による出願件数上位10位の件数は、いずれもプラス成長で、統一企業は235件で第1位となり、棨泰(CHE TAI73件)と順林(UdiLIFE55件)は、前年同期が比較的低かったため、成長率が顕著となった(表6参照)。台湾人による出願件数区分別では、第35類(広告、企業経営及び小売・卸売役務等)が3,531件で最多となった(図5参照)。

 

外国人による商標登録出願件数は、国際食品が最多

外国人による商標登録出願件数は、中国が1,185件で最多であった(図1参照)。上位10位の件数はいずれもプラス成長となり、(アラブ首長国連邦)国際食品が81件で最多となった(表7参照)。外国人による出願件数区分別では、第9類(コンピュータ及びテクノロジー製品等)が1,025件で最多となった(図5参照)。

 

「農業食材」及び「技術研究」産業が商標登録出願件数における台湾人、外国人の1

台湾が受理した商標登録出願は「農業食材」(6,251件)が各産業のトップとなり、次いで「商業金融」(4,722件)及び「健康医療事務」(4,601件)であった(図6参照)。

台湾人出願人では「農業食材」産業(5,218件)のポートフォリオ展開がより積極的で、主にレストラン及び宿泊の商標件数が多かった。外国人出願人による出願件数では、「技術研究」(1,590件)産業が多かった。また、台湾人出願人の「農業食材」の出願件数と外国人出願人の「健康医療事務」及び「服飾アクセサリ」の出願件数は、いずれもマイナスからプラスに転じた(図7参照)。

 

本文章は『台湾知的財産権情報サイト』から転載されたものです。

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