ソウル半導体、台湾でも日本企業エンプラスとの特許紛争勝利と発表
2016/07/08 台湾韓国のLEDメーカー「ソウル半導体」は7月7日、バックライト用レンズ市場で高いシェアを有する日本の精密プラスチックメーカー「エンプラス」との、台湾での特許無効審判で勝利したと発表した。
ソウル半導体は、すでにエンプラス相手に提起したアメリカ、韓国、ヨーロッパなどの特許訴訟でのすべての勝訴に続き、台湾の特許無効審判でも勝利したとしており、特に今回の無効審判では、エンプラスが特許請求範囲のすべてを自ら削除し、法的対応も放棄したため、今後、他国での特許訴訟の判決に大きな影響を与えると思われるとしている。
ソウル半導体は、すでに2015年に北米のテレビ・家電メーカーに対する特許侵害訴訟で連続して勝訴し、特許のロイヤルティの受取で合意しており、今後エンプラスのレンズを使用したヨーロッパのテレビメーカーに対し、ヨーロッパでの特許侵害によるロイヤルティの請求訴訟の準備をしているという。
また、ソウル半導体とエンプラスグループとの特許侵害訴訟で、今年3月、米カリフォルニア州北部連邦地裁の陪審員団が、ソウル半導体の特許権はすべて有効としてエンプラスの故意侵害を認める評決を下し、この評決に基づき、エンプラスは最大1,200万ドルの賠償金とソウル半導体の弁護士費用を支払う可能性が高いとしている。
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