中国の「讃岐牛」に待った 香川県、商標登録で異議
2020/08/14 中国香川県は14日、同県農業協同組合などが地域団体商標を取得している「讃岐牛」の商標が中国の特許庁に当たる商標局に登録申請されているとして、取り消すよう中国側に異議申し立てをした。
県農政水産部によると、申請したのは中国・大連市中山区の業者。商標登録されれば、香川県内の事業者の活動に支障となる恐れがある。中国では公衆に知られている外国の地名や、地域に由来しない地理的表示は、商標にできないと規定されているという。
商標を巡っては、中国遼寧省や四川省の会社が香川県の地名である「小豆島」などを商標登録申請したとして、これまでにも異議申し立てをしている。
2019年12月には、中国の企業がタオルの分野で登録申請をした「今治」について、愛媛県今治市などが申し立てた異議が認められた事例がある。
※本文章は『日本経済新聞』から転載されたものです。