「しょうゆ卓上びん」が立体商標に キッコーマン
2018/04/23 日本キッコーマンは、1961年から販売している「しょうゆ卓上びん」が日本で「立体商標」として登録されたことを明らかにした。特許庁が3月30日付で登録した。
「立体商標」は立体的な形状を商標として登録して保護する制度で、日本では96年に導入された。商品そのものの外観や商品の包装容器の形状、立体的な看板、キャラクターを人形や置物のように立体化したものなどが対象になる。
登録された「立体商標」には、立体物に文字やロゴなどの図形が印刷されているものが多いが、「しょうゆ卓上びん」は、文字や図形が表示されていない食品容器として登録された数少ない事例になる。容器をひと目見ただけで「キッコーマンの卓上びん」と認識できることが公的に認められたことになる。
「しょうゆ卓上びん」は、工業デザインの先駆者として世界的に有名なデザイナー、故・榮久庵憲司氏によって設計され、61年に発売された。持ちやすい、液だれしにくい、倒れにくいといった機能とスタイリッシュなデザインが評価され、誕生から50年以上、そのデザインを守り続けている。
現在、世界約100か国の食卓で親しまれ、これまでに累計5億本以上が出荷されている。海外では、米国、EU、ウクライナ、ノルウェー、ロシア、オーストラリアで既に「立体商標」として登録済み。キッコーマンはこれからも「しょうゆ卓上びん」のデザインやコンセプトを大切にしながら、さらにおいしく価値のある商品を開発し、食卓へ届けていく考えを明らかにしている。
※本文章は『食品新聞』から転載されたものです。
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