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氷見牛 地域商標出願へ ブランド強化へ促進協

2017/01/19 国際

定義見直しも再検討

 

富山県氷見市やJA氷見市などでつくる氷見牛ブランド促進協議会は、地域ブランドを保護する特許庁の地域団体商標に「氷見牛」を出願することを決めた。人気が高まる中、品質管理を強化し、二〇一七年内の登録を目指す。合わせて氷見牛の定義も再検討する。

 

氷見牛は、氷見産の飼料米で育てており、脂に甘みがありまろやかな食感が特長。大阪や東京の肉牛の品評会で入賞が続き、畜産家が一九九五年に促進協議会をつくりブランド化した。

 

二〇一四年から氷見と富山両市で開く「氷見牛フェスタ」には海外や関東などから観光客が訪れる。昨年は千二百五十人が訪れ、このうち95%がアンケートに「氷見牛を知っている」と答えた。知名度が上がり、協議会は昨年末から商標登録に動き始めた。

 

商標を取得すれば、氷見牛と偽って別の肉を販売する店に使用を差し止めたり、廃棄請求したりできる。協議会は氷見牛提供店の場所や連絡先を登録、管理する。特許庁に書類を提出し、どのくらい周知されているか、宣伝活動をしているかなど厳しく審査される。

 

氷見牛と呼べるのは現在、氷見市で十二カ月以上成育し、日本食肉格付協会が脂肪交雑や肉の色沢でつけるランクのB3以上。農家からは「少量でもおいしいものを」と、定義の見直しを求める声が出ている。協議会は、ランクの引き上げや黒毛和種に限定することなどを話し合う。

 

協議会のメンバーでもある市畜産組合の干場仁組合長(66)は「高品質で安全なものを提供しなくては、ブランドは長続きしない」と力を込める。市担当者は「時間がかかるかもしれないが、氷見牛の定義を見直し、消費者への周知も徹底したい」と話した。(高島碧)

 

氷見牛

2015年度の出荷数は368頭。15年度に出荷した黒毛和牛の6割が肉質等級で最高のA5ランクを付け、高い品質を保つ。ただ生産農家は高齢化で13戸に減っている。

地域団体商標

商標法改正で2006年から導入された。昨年末現在で598件が登録されている。富山県内は「入善ジャンボ西瓜」「大門素麺」など9件、石川県内は「能登牛」や「加賀野菜」など28件が登録されている。 

 

本文章は『中日新聞』から転載されたものです。

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