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「ジョーダン」名前奪還 元NBAスター商標訴訟で中国最高裁判断

2016/12/09 中国

米国バスケットボール殿堂入りしている元スーパープレーヤー、マイケル・ジョーダン氏が、自身の名前の表記を商標登録した中国スポーツ用品メーカーを相手取りその無効を訴えていた裁判で、中国最高人民法院(最高裁判所)は8日、ジョーダン氏の主張を一部認める判断を示した。

 

ジョーダン氏は福建省に本社を置く喬丹体育が自身の名前の法的権利を侵害したと主張し、商標登録の取り消しを求めて2012年に提訴した。喬丹は「ジョーダン」の中国語表記で、「チアオダン」と発音する。下級審はこれまで喬丹体育に有利な判断を示してきた。

 

最高人民法院は、ジョーダン氏の漢字名が中国国内で「よく認知されており」、喬丹体育は登録を放棄し、国家工商行政管理総局に返還する必要があるとの判断を下した。ただし、中国語固有の発音表記であるピンインで書く名称「Qiaodan(チアオダン)」についてはジョーダン氏の主張を退けた。

 

今回の訴訟は中国で知的財産権保護を望む外国企業にとって判例となる。世界2位の経済国の中国では最初に商標を取得した企業が法律で守られるケースが多く、米テスラ・モーターズやアップルなど多くの海外企業がこの問題に直面してきた。

 

米法律事務所ベーカー・アンド・マッケンジーの知的財産(IP)担当パートナー、アンドリュー・シム氏(北京在勤)は今回の最高法院の判断について、「中国の大手スポーツウエアメーカーの商標を無効にすることを認めて、中国の強い姿勢を示した。有名人の名前を無断で使用できないというメッセージには間違いなくプラスの効果がある」と指摘した。

 

ジョーダン氏は声明文で「商標に関する最高法院での判断を通じて、私の名前を保護する権利が認められたことをうれしく思う。中国の消費者は喬丹体育と同社の製品が私個人と何ら関わりがないことを知らされてしかるべきだ」とコメントした。別件で、ジョーダン氏が12年に喬丹体育を相手取り自身の名前の無断使用に関する損害賠償を求めて上海人民法院に提訴した件についての裁判が行われる。

 

米国のプロバスケットボールチーム、シャーロット・ホーネッツの会長兼筆頭オーナーであるジョーダン氏は「私は中国の法律制度に敬意を払っている。上海人民法院の商標権裁判での判断にも期待している」とコメントした。(ブルームバーグ Rachel Chang)

 

本文章は『SankeiBiz』から転載されたものです。

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