“今治タオル”「吸水力不足」なのにブランドタグ不正使用が発覚
2015/12/22 国際日本を代表する地域ブランドとして愛媛県今治(いまばり)市が売り出している「今治タオル」に、品質基準を満たしていないにもかかわらず、ブランド商品として認定されたものが出荷されていたと四国タオル工業組合が明らかにした。
品質基準を満たしていない今治タオルを出荷していたのは、今治市のタオルメーカー「一広」と協力会社の「コットンアイ」。
「今治タオル」を地域団体商標として認定している四国タオル工業組合によると、先月17日に行った抜き打ち検査で、「一広」が製造した認定商品ではないタオルに、「今治タオル」のブランド商品認定マークのタグが不正に使用されているものが見つかった。
組合によるその後の調査で、今月2日にも「一広」と協力会社の「コットンアイ」の製品に同じようにブランドタグを無断使用しているものが複数種類で発見されたという。
四国タオル工業組合によると、「今治タオル」は最初に洗濯したり、柔軟剤を使用しなくても吸水性が高いことが特徴で、水に浮かべて5秒以内に沈むかどうかを「未洗濯」と「3回洗濯」の2回にわけて検査するという独自の品質基準をクリアしたものだけがブランドとして認定されている。
一広とコットンアイの商品を抜き打ち検査をしたところ、沈むのに10秒以上かかっていたという。一広は21日、事実関係をほぼ認めて「未認定商品については店頭にあるものはすべて回収し、すでに購入された商品の返品については、追ってホームページで詳細を知らせる」としている。
未認定のタオルは全国に少なくとも35万枚が出荷されたとみられ、四国タオル工業組合では、両社に対し、当面「今治タオル」のブランドマークの使用を禁じ、実態調査を行うことにしている。
※本文章は『エキサイトニュース』から転載されたものです。