中国の小米、米マイクロソフトから特許約1500件取得-海外進出に弾み
2016/06/01 中国中国のスマートフォンメーカーの小米は、米マイクロソフトから1500件近くのテクノロジー関連特許を取得した。海外進出を進める中で、知的所有権をめぐる法的トラブルの可能性を軽減する狙いがある。
小米が取得した特許は無線通信や動画、クラウド、マルチメディア技術に関するものだと広報担当のケイリーン・ホン氏が電話取材で説明したが、条件については明らかにしなかった。今回の取得は1日に両社が発表した幅広い合意の一環。この合意に基づき、「マイクロソフト・オフィス」と「スカイプ」が小米製の端末にプリインストールされる。
中国最大手の携帯ブランドの座を華為技術と争う小米は、新興市場での販売に乗り出しているが、携帯に関する幅広い特許を保有してないことが欧米市場などへの進出拡大の妨げになるとみられてきた。同社はインドでエリクソンに訴訟を起こされた経緯がある。
マイクロソフトにとって、中国企業への特許売却は異例。同社は中国で、政府の独占禁止法調査の対象となっていると同時に、著作権侵害への対応にも追われている。
本文章は『Bloomberg』から転載されたものです。