新着情報

You deserve to have all the best profession

機密を窃取し中国企業へ漏洩した晶碩光学の元職員4人を起訴

2022/02/08 台湾

台湾コンタクトレンズ大手の晶碩光学(PEGAVISION)元幹部の黄振瑞は中国企業からヘッドハンティングされ、台湾で会社を設立し、PEGAVISIONの元エンジニア3人を招き寄せて、金型及び光学測量システム等の設計図及びファイルを窃取・コピーし、コンタクトレンズオートメーション生産設備を設計し、PEGAVISIONの中国最大の顧客である上海目荻(MOODY)及び厦門愛睿思の発注に提供した。桃園地検署は営業秘密法、著作権法違反で黄等4人を起訴した。

 

検察側の調査によると、黄振瑞は2013年から2017年にPEGAVISIONの生産処長を勤めたが、2020年に台湾で金目科技会社(LRE Optics)を設立し、その責任者となり、かつてPEGAVISION511年間勤務経験のある林、陳等計3人のエンジニアを要職に就かせ、PEGAVISION100億台湾元(約414 億円)以上をかけて投資した「上下蓋」、「PP杯」等の金型設計図及びAOIオートメーション光学測量システムを設計、改造し、商業秘密を窃取した。

 

MOODY20207月に黄振瑞と合意に達し、LRE Opticsへ上下蓋金型を発注し、同年8月に42万米ドル(約4,850万円)超の商品代金を支払った。発注後、この注文は、黄が持ち株5割所有し、MOODY3割近く保有する愛睿思へ受注転換され、愛睿思が20209月から202111月までに5LRE Opticsへオートメーション生産設備を発注し、発注総額は2.4億台湾元(約9.95億円)で20213月の輸出を取り決めていた。

 

調査によると、当該案件に係るエンジニアは離職後、金型設計図等の機密ファイル削除の秘密保持契約を守らず、更には勤務期間に勝手にタブレットを用いてAOI写真を複製し、又AOI測量型版ファイルを、LRE Opticsが自社AOIの設計をするために提供していた。関連ファイルは光学設計処及び電子制御ソフトウエア部のエンジニアだけが自由に見られるよう提供されており、その他の職員は管理者の許可を得て初めて取得できるようになっていた。

桃園地検署は202111月、台北市調査処にLRE Optics、エンジニアの居住地を捜査するよう指揮し、関連の設計図、金型、タブレット等を差押え、昨日(7日)営業秘密法及び著作権法違反で黄等4人を起訴した。最も重い刑で10年以下の有期懲役が科せられることとなる。

 

本文章は『台湾知的財産権情報サイト』から転載されたものです。

經通國際智慧產權事務所

透過行動條碼加入LINE

開啟LINE應用程式,接著至「其他」頁籤
中的「加入好友」選單掃描行動條碼。