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レッドスキンズがチーム名とロゴ変更へ 人種差別抗議広がりで NFLの名門

2020/07/04 国際

米プロフットボールNFLのワシントン・レッドスキンズは3日、北米の先住民を意味するチーム名の見直しに向けた検証を始めると発表した。チームは先住民団体からの名称変更の要請を長年拒否してきたが、人種差別に対する抗議行動が広がり、企業やメディアからの圧力が高まる中、方針転換した。1933年から続くチーム名とロゴの変更は不可避な情勢だ。

 

レッドスキンズはスーパーボウル王者に3度輝いた名門。米フォーブス誌によると資産価値は31億ドル(約3333億円)で、世界のプロスポーツチームで14位の規模を誇る。

 

人気の一方で、先住民に対する蔑称でもある「レッドスキンズ」を巡り、先住民権利擁護団体などがたびたび変更を要求、商標権を巡る訴訟も起きた。チーム名は「誇るべき伝統だ」とするオーナーのダニエル・スナイダー氏は、2013年のインタビューで「名称は絶対に変えない」と宣言。オバマ米大統領(当時)が「名前により傷つく人々がいる。私なら変えるだろう」と発言するなど、スポーツ界を超えた論争が続いてきた。

 

今年5月の白人警察官による黒人男性暴行死事件を受け、「差別の象徴」である銅像や組織名が抗議の対象となり、先住民からの収奪の歴史に改めて焦点が当たるなか、チーム名の議論が再燃した。スポンサー企業のナイキは、ウェブサイトからレッドスキンズに関わるすべての商品を撤去。スタジアムの命名権を持つ米物流大手フェデックスも、名称変更を要求する声明を発表した。また、フィラデルフィア・インクワイアラー紙が報道でチーム名に言及しないと宣言するなどメディアにも名称の使用を回避する動きが急速に広がった。

 

スナイダー氏は3日の声明で、「伝統と歴史だけでなく、スポンサーや地域社会の声にも耳を傾ける」と述べた。9月に予定される今シーズン開幕までに名称とロゴが変更される可能性も指摘されている。新たな名称の候補としては、既に球団が商標を持つ「ウォリアーズ」▽頭文字が変わらないこともあり、ファンから要望が出ている「レッドテールズ」▽旧称に近くボールを意味する「スキンズ」――などが取り沙汰されている。

 

米スポーツ界では勇敢さの象徴として、先住民部族や戦士をマスコットにしたチームは多かったが、近年は変更する動きが加速している。18年には大リーグのクリーブランド・インディアンスが、1947年から使用してきた「ワフー酋長(しゅうちょう)」のロゴ廃止を発表した。頭に羽根を付け笑う赤い肌の先住民男性を戯画化したロゴに対し、「侮辱的だ」との声が先住民団体から上がっていた。

 

また、レッドスキンズと同じ首都ワシントンを本拠地とするプロバスケットボールNBAのチームは97年、地域の高い犯罪率を考慮し、チーム名を弾丸を意味する「ブレッツ」から「ウィザーズ」に変更している。

 

本文章は『毎日新聞』から転載されたものです。

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