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「ジョニー・ジョニー・イエス・パパ」は音商標に不適格

2024/02/13 国際

「きらきら星」のメロディで歌う子供向けの英語の歌「ジョニー・ジョニー・イエス・パパ:Johny Johny Yes Papa」は多くの人に親しまれている。

 

歌詞の内容は、甘くておいしい砂糖を盗み食いしたジョニー坊やが、お父さんから砂糖を食べたか問い詰められ、知らんぷりをするという他愛のないものだ。

 

通常、童謡「きらきら星」のメロディに合わせて歌われる。

最も有名なバージョンはこれだ;

Johnny, Johnny.

Yes, Papa?

Eating sugar?

No, Papa.

Telling lies?

No, Papa.

Open your mouth

Ha! Ha! Ha!

 

2018年、この歌はインターネット上でセンセーションを巻き起こし、YouTubeや「X」(旧ツイッター)で何百万回もの再生を記録した。しかしながら、この曲が少なくとも1980年から存在する古い曲であることを知る人は多くない。

 

最近、「Johny Johny Yes Papa」の最初の39秒のサウンドクリップがヨーロッパで商標出願された。この音商標は、玩具、アニメ、アプリなどを指定して登録出願されたのだが、残念なことに、指定したすべての商品とサービスで登録を拒絶された。

 

なぜ拒絶されたのか?

EUIPO(欧州連合知的財産庁)は、39秒のサウンドクリップを商標として使用するには長すぎると判断した。また、このサウンドクリップは、あらゆる種類の漫画、映画、歌によく見られる単純で繰り返されるモチーフで構成されており、すぐに認識できるメロディ構造を欠いているとした。さらに、この曲はすでに広く使用されており、特定人の商品・サービスを区別するための標章としての使用には適さないと結論付けた。

 

この話の教訓は、音商標として登録するには識別力のあるサウンドクリップであることが極めて重要であるということだ。人気のあるインターネット・ミーム(インターネットを通じて人から人へと広がっていく行動やアイデアのこと)は、多くの人に共有され使用されることが多いため、市場で自己と他人の商品・サービスとを区別するために使用することは非常に困難だ。

 

キャッチーなサウンドクリップをブランディングに使用し、それを保護する方法を知りたい方は商標弁理士に相談してください!

 

※本文章は『TMfesta』から転載されたものです。

經通國際智慧產權事務所

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