アイルランドのファーストフードチェーン、EU知的財産庁に「Big Mac」の商標取り消しを求める
2017/04/16 国際アイルランドのファーストフードチェーン Supermac'sがEU知的財産庁(EUIPO)に対し、米McDonald'sがEUで登録している商標「Big Mac」の取り消しを求めているそうだ(Consumeristの記事、 The Irish Timesの記事、 Grub Streetの記事)。
昨年、Supermac'sがアイルランド以外でもチェーン展開するため、欧州共同体商標意匠庁(OHIM、現EUIPO)に商標を出願したところ、混乱を招くとするMcDonald'sの異議申し立てにより却下されたことが発端となっているようだ。
Supermac'sのPat McDonagh氏は、McDonald'sが実際には使用しないにもかかわらず「Mc」「Mac」を先頭に付けたアイルランド風の英単語を軒並み商標登録し、商標によるいじめを行っていると批判。McGrathさんやMcCarthyさん、McDermottさんなどが自分の名前を付けたビジネスを始めようとしたらMcDonald'sに妨害されるに違いないなどと指摘している。
Supermac'sが創業した1978年は、McDonald'sがアイルランドに初出店した翌年であり、当時から最適なネーミングではなかったとの見方もある。しかし、「Supermac」は学生時代のスポーツでMcDonagh氏に付けられたニックネームであり、「Mac」は米国での「Smith」と同様、アイルランドでは一般的な名前だとも主張しているとのことだ。
本文章は『srad』から転載されたものです。