模倣品が氾濫する台湾でのクレーンゲーム 警察が法執行
2020/05/31 台湾ここ数年、台湾ではクレーンゲームの店舗が急増しているが、その多くは模倣品であふれている。
統計によると、保二総隊刑事警察大隊(以下、「保二総隊刑大」と略す)は、2018年1月~2020年3月において合計124件、142人の商標法違反のクレーンゲーム案件を摘発し、被害総額は2,000万台湾元(約7,200万円)にのぼっている。しかし、模倣品の権利侵害状況が依然として深刻であることから、模倣品撲滅強化を目指し、保二総隊刑大は先ごろ「一斉摘発プロジェクト」を立ち上げた。
中部地区を例にあげると、当該プロジェクトで摘発された模倣品業者は26人、押収した模倣品数は12,000点を超えた。
保二総隊刑大の陳志忠・副大隊長は、クレーンゲームの景品は多種多様で、近年、保二総隊刑大は多くの商標権侵害に関する告発を受け、一昨年には北部、中部、南部において取締りを実施したが、告発を受け捜査中の案件を棚卸したところ同様の権利侵害案件が少なくないことから、今回の「一斉摘発」の実施を決定したと述べた。
調査によると、押収された模倣品のほとんどが中国から輸入された物で、フィギュアや服飾、ぬいぐるみなど様々で、中にはNIKEやCHANEL等の有名ブランドの模倣品も含まれていた。
※本文章は『台湾知的財産権ニュース』から転載されたものです。