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自動車部品の外観デザインに業者が困惑

2019/01/22 台湾

台湾の自動車部品産業は欧米におけるAM(アフターマーケット)市場で重要な地位にあるが、現在製造している商品とオリジナルメーカーの商品が似れば似るほどオリジナルメーカーから外観専利(意匠権)侵害で訴えられる可能性が高く、台湾自動車部品産業は重大な試練に直面している。

 

台湾自動車市場の規模には限りがあり、国産車の台数は5割を占めるだけである。しかし、現在の台湾の自動車部品メーカーは当初はいずれもフォード・モーター、国瑞と裕隆中華自動車に部品を供給するために生産開発力を育成してきており、更に一歩進んで海外のAM市場を開拓し、イタリアに代わり北米の最重要AM市場の供給元へと成長した。また台湾の産業発展をもたらし、更には中国にも進出し、すでに多くの業者が中国の自動車メーカーの一次部品メーカー(ティア1サプライヤー)となっている。

 

しかし、知財意識が高まる中、自動車業者はAM業者が自動車部品の意匠権を侵害していると主張し、台湾の自動車部品業者に対し相当大きなダメージを与えた。業者はオリジナルメーカーの商品に合わせるため似せる必要があるが、提訴されないためには「似ないといけないが似すぎてもいけない」状態でなければならず、引くにひかれぬ局面に業者は頭を痛めている。

 

特許問題のため、多くのAM業者は徐々にOEM市場での発展へと方向性を変え始めている。しかし、一方、ヨーロッパ市場では異なる声が聞こえ始めており、AM業者による部品メンテナンスには外観が酷似する必要性があるとして、免責議題が検討されている。消費者権益と自動車メーカーの意匠権の間で如何に評価するかは、今後の自動車部品産業において注目される議題である。

 

※本文章は『台湾知的財産権ニュース』から転載されたものです。その詳細は下記リンクによりご参照ください。

http://www.chizai.tw/magazine.php?no=192&mode=enter2&PHPSESSID=ee6463170f7669f0d7e7b23c2beba315

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