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日本製と偽り鍋を販売した疑いで福建省泉州市の会社を捜査

2021/03/18 中国

中国で最近、国内のある会社が商品の鍋を日本製と偽って宣伝、販売したとされる事件が幅広い注目を集めている。

 

問題の会社は福建省(Fujian)泉州市(Quanzhou)に住所を登録している「壹加生活」で、同社は2019年夏から中国電子商取引(EC)大手アリババグループ(Alibaba Group)の通販サイト「天猫(Tモール、Tmall)」など、各ECプラットフォームで鉄鍋の販売を開始。2012月、上海市閔行(びんこう)区にある同社の鉄鍋倉庫が同区市場監督管理局によって差し押さえられた。

 

同社が以前配信したセールス用動画では「伊藤慧太」と名乗る日本の職人風の男が日本語で「100年の歴史を持つ伝統工法による手作りの鉄鍋」を紹介していた。鉄鍋の柄には英語で「MADE IN JAPAN」の文字が刻まれており、商品ラベルには製造元が日本の富山県射水市松木にある「伊藤製作所」と記載されていた。 

 

20年末、中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボー、Weibo)」で、「伊藤慧太」の鉄鍋が中国国内の受託生産工場で製造されたもので、「伊藤慧太」は中国人の俳優だったことが明らかにされた。

 

上海市閔行区市場監督管理局によると、同管理局は201210日、市内の「壹加生活」関連会社がオンラインショップを通じて虚偽の宣伝を行い、産地を偽装した鍋を販売している疑いがあるとの通報を受けた。これまでに関係者が立件され、取り調べを受けているが、事件は複数の省や市をまたぐことから、関連製品の出所や販売状況、製品の品質、宣伝製作などの実態について、さらに捜査が進められている。同管理局は今後も法律に基づき、知的財産権の侵害や偽造品・粗悪品の製造・販売を取り締まり、消費者の合法的な権利・利益を保証していくと表明した。

 

ECプラットフォームでの鉄鍋の総売上高は、2012月時点の試算で少なくとも3千万元(1元=約17円)以上となっている。

 

※本文章は『AFPBB News』から転載されたものです。

經通國際智慧產權事務所

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