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任天堂がSwitchとJoy-Conの特許紛争で勝利。2年半にわたる争いに決着

2020/03/15 国際

任天堂が米モバイル機器向けアクセサリー会社GameViceとの特許紛争で、勝利を収めたことが明らかとなりました。約2年半にわたっていたNintendo Switch本体およびJoy-Conをめぐる訴訟に一段落が付いたことになります。米特許商標庁(USPTO)の公式サイトによると、特許審判部(PTAB)はGameViceが任天堂が特許侵害をしていると訴えていた件につき、その訴えが無効であるとの判断を下したとのことです。任天堂はGameViceの主張が「特許性がない」という実質的な証拠を示したと述べられています。

 

この特許紛争の始まりは、2017年8月にGameViceが米連邦地方裁判所に、任天堂が特許を侵害していると訴えた一件に遡ります。

 

GameViceは「電子機器の両面に取り付けられたパーツを備えたコントローラー」関連の製品を2つ発売しており、その1つが着脱可能なコントローラー付きのWikiPadです。同社はこれらの特許を「Combination computing device and game controller with flexible bridge section」として取得しており、それに基づいて損害賠償とSwitchの販売差し止めを求めました。

 

こちらは最終的に原告が自ら訴えを取り下げましたが、2018年3月には米国際貿易委員会(ITC)に知的財産権を侵害されたとして、輸入の差し止めを求めました。が、ITCも知財の侵害はなかったとして、昨年10月に調査を終了しています。そして今回のPTABの審判により、最終的な決着が付いたと言えます。

 

GameVice製品の見た目や取り外し可能なコントローラーは、SwitchおよびJoy-Conに似ているかに思えます。

 

しかし、そもそも特許タイトルの「Combination computing device and game controller with flexible bridge section」にある通り、GameViceのコントローラーには左右を繋ぐ「フレキシブルな接続部分」が必要とされます。それに対して任天堂のJoy-Conは互いに接続されておらず、別々に使用することができます。

 

もっともGameViceはSwitch本体自体が接続部分だと主張していましたが、実際は左右のJoy-Conが別々にBluetooth経由で本体とワイヤレス接続しており、技術的には完全に別ものというわけです。

 

ハイテク大手企業には、使用されていない特許により巨額の賠償金を得ようとするパテントトロールが付きものですが、Switchに関してはしばらくなりを潜めるのかもしれません。

 

※本文章は『engadget日本版』から転載されたものです。

經通國際智慧產權事務所

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