「揚州三星」が勝訴していた、韓国サムスンとの商標権めぐる裁判で―中国紙 2015/09/16 中国
16日付の中国紙・新華日報は、韓国のサムスン(三星)電子が中国のエレベーター製造会社「揚州三星電梯」を商標権侵害で訴えた裁判で、サムスン側の敗訴が確定した問題を紹介した。
「揚州三星電梯」は中国の民間エレベーター製造会社。06年にドイツ企業AECと提携し、国家工商総局の商標評価審査委員会に「AEC三星」「AECTHREESTARS」の登録申請を行った。ロゴのデザインも、サムスンと同じ楕円形が使われた。09年、サムスンは同委員会に異議を申し立てたが、認められなかった。
同委員会は調査の結果として、揚州三星は98年に「三星」「THREESTARS」の社名とロゴを登録したが、サムスンが登録したのは99年だと指摘。その上、サムスンはエレベーターを製造しておらず、混同や誤解が生じることはあり得ないと結論付けた。これを不服としたサムスンが14年1月に北京高裁に上訴したが、同高裁は同年6月、商標権の侵害にはあたらないとの判決を言い渡し、サムスン側の敗訴が決定した。
本文章は『FOCUS-ASIA』から転載されたものです。