アネロのリュック類似品、販売差し止め求め提訴 大阪
2016/10/04 国際人気リュックサックのロゴをまねされたとして、大阪市中央区のかばん製造・販売「キャロットカンパニー」が、かばん会社「大地」(東京都中央区)を相手取り、酷似したロゴ付きのリュックの販売差し止めと1千万円の賠償を求め、大阪地裁に提訴した。被告側は4日の第1回口頭弁論に出廷せず、答弁書も出さなかったため即日結審。25日に判決が言い渡される。
訴状によると、原告は2014年11月から「anello(アネロ)」というロゴ付きのリュックを販売し、15年3月にはブランド名を商標登録した。リュックは口金入りの開口部が大きく開き、荷物の出し入れがしやすいと評判になり、多くの雑誌やテレビ番組が紹介。デザインや色合い、低価格などから若い女性を中心に人気を集めている。
従業員が今年5月、大阪市の卸売店で、ほぼ同じデザインで「anello」というロゴが付いた類似品を発見。製造元の大地に対し、2度にわたって販売をやめるように警告したが従わなかったため、8月に提訴に踏み切ったという。
大地は取材に対し、「担当者がいないのでコメントできない」としている。
本文章は『朝日新聞』から転載されたものです。