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「漫画村」元運営者に実刑判決…犯罪収益と認定

2021/06/02 日本

人気漫画が、海賊版サイト「漫画村」に無断で公開された事件の裁判です。運営者だった男に2日、実刑判決が言い渡されました。

 

海賊版サイトの被害は、コロナ禍で根深さを増しています。大手出版社「集英社」の海賊版対策を担当する伊東敦さんは「ある種、長期戦覚悟でやれることを積み重ねていく」と訴えます。

 

海賊版サイト「漫画村」の元運営者、星野路実被告(29)。おととし、滞在先のフィリピンから、福岡空港に移送されました。

 

判決によりますと、星野被告は、人気漫画「ワンピース」や「キングダム」の画像データをインターネット上に無断で公開し、著作権を侵害しました。

 

さらに、2016年11月から1年間に、サイト運営でおよそ6300万円の広告収入などを得て、海外の銀行口座などに送金させ隠しました。

 

福岡地裁での2日の判決公判、星野被告に、懲役3年、罰金1000万円、追徴金およそ6300万円が言い渡されました。

 

神原浩裁判長は、星野被告が得た広告収入などを「犯罪収益」と認定し、「作家が生み出した作品を労せずして利用し、正当な権利者の犠牲のもとに多額の金銭を得ようとした動機は、厳しい非難を免れない」と指摘しました。

 

「『マンガ』『無料』などとインターネットで検索すると、出てきました。ランキング化された無料で読める漫画が、ずらりと並んでいます」。

 

「漫画村」は、すでに閉鎖されていますが、ネット上には今も、類似の海賊版サイトがあふれていました。

 

海賊版対策団体がまとめたデータをグラフ化したものです。月間アクセス数は、どの海賊版サイトも右肩上がりに増えています。

 

団体の広報部会長で、大手出版社「集英社」の海賊版対策を担当する伊東敦さんは、判決後の会見で、コロナ禍で深刻度を増す状況を訴えました。

 

巣ごもり需要の影響などもあって急速にアクセスを集め、『漫画村』を超える史上最悪の状態になっているというのが我々の認識。出版社は(違法)サービスに対し、削除要請や警告書などを大量に送っている。集英社でいうと、多い月で12万件、削除要請を行っている。残念ながら特効薬は存在しません」と訴えました。

 

本文章は『KBC九州朝日放送』から転載されたものです。

經通國際智慧產權事務所

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