元台北市マスコット、旧「熊讃」の復帰願う ファンが支援団体を発足/台湾
2018/05/06 台湾外見のリニューアルに伴い台北市政府マスコットキャラクターの役割を終えた旧「熊讃Bravo」の復帰を目指す団体が発足した。記者会見が5日に開かれ、同団体のスポークスマンを務める台湾大学言語学研究所(大学院)の江文瑜教授は、署名活動を行い、同市の柯文哲市長を訪問する方針を示した。
熊讃は昨年開催されたユニバーシアード台北大会のPRキャラとして誕生し、大会閉幕を機に同市政府の公式キャラに就任した。市民から親しまれる一方、市場に出回る大量の模倣品に頭を抱えた市は、知的財産権の保護強化を目的にキャラクターのリニューアルに着手。先月末には市内で開かれたイベントで新旧の熊讃が共に登壇し、役割の“引き継ぎ”を行っていた。
台北ユニバの頃から熊讃を応援していたという江教授は、旧・熊讃は台湾全土が一致団結した台北ユニバという歴史的瞬間に立ち会っただけでなく、人々に大切な思い出も与えてくれたと言及。キャラクターのリニューアルは市民の了解を得ていない一方的なものだと訴えた。同団体は、旧・熊讃を公式キャラに復帰させた上で、新たな熊讃は旧版の弟か妹などの“家族”として迎え入れられるべきだとしている。
台北市政府観光伝播局の陳思宇局長は、同団体の訴えに対し、尊重する意向を表明。新旧熊讃が共にイベントに登場する可能性もあるとする一方で、“家族”とするかは検討が必要だと述べた。
本文章は『中央社フォーカス台湾』から転載されたものです。