玩具会社のルイ・ヴィトン提訴、米裁判所が棄却 パロディー商品巡り
2019/05/16 国際米カリフォルニア州の玩具会社が、パロディー商品の販売を妨げようとしているとしてフランス高級ブランドのルイ・ヴィトンを訴えた裁判で、ロサンゼルスの裁判所は15日、原告の訴えを棄却する判断を示した。
訴えを起こしていたのは玩具会社MGAエンターテインメント。ふんの形をしたおもちゃの子ども用のケース「プーイ・ピトン」を巡り、ルイ・ヴィトンを提訴していた。「プー」は英語で「うんち」の意味。
地裁の判事は、MGAが当事者の間に「実際に論争」があることを示しておらず、訴訟は連邦裁判所には属さないと指摘。また、ルイ・ヴィトンが最近フランスで起こした商標権侵害の訴えは、同ブランドが「パロディーの権利を尊重していない」ことを示しており、米国での訴訟を進めることを正当化するというMGAの主張を認めなかった。
MGAは、分別のある消費者がプーイ・ピトンをルイ・ヴィトンの高価なハンドバッグと間違えることはないと主張していた。プーイ・ピトンの小売価格は59.99ドル(約6560円)。
※本文章は『ロイター』から転載されたものです。