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人種差別の疑い、中国人がつくった「黒人歯磨き粉」の名称変更へ―米華字メディア

2021/12/18 中国

20211216日、米華字メディア・多維新聞は、中国の有名歯磨き粉ブランド「黒人歯磨き」が名称を変更することになったと報じた。

 

記事は「黒人歯磨き」が公式微博アカウントを通じて「ブランド一新計画」を始動すると宣言し、「黒人牙膏」(牙膏は歯磨き粉のこと)という中国語ブランド名を創設時の会社名に由来する「好来」に変更することを明らかにしたと紹介。新ブランド名の製品は来年3月ごろより市場に出回ることになるとしたことを伝えた。

 

その上で「黒人歯磨き」について、中国の生え抜きブランドであり、1933年に浙江省寧波市の商人兄弟が上海で「好来薬物」という企業を創設し、スペアミントの香りがする歯磨き粉を「黒人」という商品名で発売したのが最初だと説明。そのネーミングついて「アフリカの黒人は顔は黒いが歯は白い」いう意味を持っていたとし、中国国内だけでなく東南アジア地域でもシェアを拡大していったと伝えた。

 

そして、東南アジア市場で「黒人」に敵わないとみた米メーカー・コルゲートは1985年に黒人の株式の半数を取得、「黒人」を傘下に取り込んだと紹介。その後、欧米では「黒人」を意味するスラングの「DARKIE」というブランド名で発売されたものの大量のクレームが発生し、一時は輸出禁止リストに入る事態となったため、89年には「DARLIE」に名称変更して黒人のイラストを変更したことで、ようやく騒動が収まったとした。

 

一方で、中国では引き続き「黒人牙膏」という名称が用いられてきたが、2020年に米国で「フロイド事件」が発生して人種差別反対の動きが世界的に強まると「黒人」も批判の対象となり、コルゲートがブランド名について全面的に評価しなおすとの方針を打ち出していたと伝えている。

 

記事は、長年中国で広く親しまれてきた「黒人歯磨き」の名前が本当に変更されることになれば、ブランドの知名度低下、さらには売り上げへの影響が生じる可能性があるとの分析が出ていると紹介するとともに、中国には「黒人歯磨き」以外にも「黒妹歯磨き」、「白人歯磨き」、「緑人歯磨き」といったブランドも存在するとした。

 

本文章は『Record China』から転載されたものです。

經通國際智慧產權事務所

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