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「ルービック・キューブ」の形状商標に無効判断

2016/05/27 国際

欧州司法裁判所(ルクセンブルク)のスプナル法務官は25日、立体パズル「ルービックキューブ」の形状の商標登録は無効との判断を下した。各側面が9つの正方形に分かれた立方体構造は、立体パズルの機能に欠かせず、商標登録を認めれば競争が阻害されるとしている。

 

ルービックキューブ・ブランドを管理する英セブン・タウンズ(Seven Towns)は1999年、欧州連合知的財産庁(EUIPO)にこの形状を立体商標登録した。だが、2006年に独玩具メーカーのジンバ(Simba)が商標登録の無効化を申請。同社は、この形状にはパズルを回転させる技術が含まれており、商標ではなく特許の対象だと訴えた。EUIPOがこれを却下したため、同社は提訴に踏み切ったものの、欧州一般裁判所での第1審は敗訴。その後、欧州司法裁判所に上訴していた。

 

スプナル法務官は今回、「欧州連合(EU)の商標規則では、製品機能に不可欠な特徴を備えた形状は登録できない」と強調。こうした形状を1社が独占すれば、他社はその製品を作れなくなると指摘した。

 

欧州司法裁は今年後半に最終判決を下す予定。法務官の見解に法的効力はないものの、同裁はこれに沿って判断を下すことが多い。

 

ルービックキューブは1974年、ハンガリーの建築学者ルービック・エルネー氏が発明。セブン・タウンズを介して1980年に「ルービックキューブ」として発売され、これまでに全世界で4億個を販売している。エルネー氏が登録した特許は既に期限が切れており、現在は中国企業を中心に多くのメーカーが類似製品を製造・販売している。

 

本文章は『NNA.EU』から転載されたものです。

經通國際智慧產權事務所

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