台湾PGIが米国PacBioを特許権侵害で提訴
2020/05/20 台湾台湾遺伝子解析ツール開発会社の体学バイオ(Personal Genomics, Inc. : PGI)は、米国パシフィック・バイオサイエンシズ・オブ・カリフォルニア(PacBio)がPGIの特許(米国特許US7767441及び中国特許CN101743321B)を侵害したとして、2019年9月27日に米国デラウェア州地方裁判所に、また、2020年5月18日に中国武漢の裁判所に提訴した。
PGIはコアラボラトリーを台湾新竹に置き、最先端の第三世代単一分子連続シークエンシング技術の開発に専念しており、PacBioのロングリードDNAシークエンシング市場における技術的ライバルである。
今回、PGIが提訴した内容は、主にPGIが有するCMOS半導体の感光チップにある単一分子シークエンシング特許技術をPacBioが侵害しているというものである。
またPGIは訴状において、PacBioが2010年と2015年に複数回にわたりPGIと商談を行い、半導体チップ及び光電技術を第三世代DNAシークエンシングにどのように運用するのかについて知ろうと試みたほか、PGIに対し何度も技術提携の提起及び特許の実施許諾案を提出したが実現できず、これはPacBioが当該特許の存在を明らかに知りながら、許諾を得ず、シークエンシング商品の製造及び販売の権利侵害をおこない、故意に権利を侵害したことを示していると言及している。
※本文章は『台湾知的財産権ニュース』から転載されたものです。