西尾の抹茶ブランド登録取り下げ
2020/02/04 日本国の地域ブランドに登録されている「西尾の抹茶」について、愛知県西尾市の生産者などでつくる組合は、4日農林水産省に対し、登録の取り下げを申請しました。
コストを抑えて栽培したものも西尾のブランドで販売する狙いで登録の取り下げは全国で初めてです。
愛知県西尾市と安城市の抹茶の原料となるてん茶の生産者などでつくる「西尾茶協同組合」は、平成29年に、日ざしを避けて覆いの下で育てた茶葉を使用した抹茶について、農林水産省から地理的表示保護制度にもとづき「西尾の抹茶」として登録を受けました。
これについて組合は、抹茶が世界的に注目され、需要が拡大する中、コストを抑えて栽培した比較的安価なものについても「西尾の抹茶」として出荷したいとして、4日農林水産省に対し、登録の取り下げを申請しました。
農林水産省によりますと、平成27年にできたこの制度では、「夕張メロン」など89品目が登録されていますが、登録の取り下げの申請は全国で初めてだということです。
「西尾茶協同組合」の奥谷陽一郎事務局長は「今後も高品質のものを作っていくが、スーパーやコンビニで売られている加工品にも西尾の抹茶の名前が使われれば、産地の振興に効果が大きいと判断した」と話しています。
※本文章は『NHK News』から転載されたものです。