ジョン・マカフィー氏、Intelを提訴──「私には自分の名前を自由に使う権利がある」
2016/09/06 国際セキュリティ企業McAfeeの創業者、ジョン・マカフィー氏が、自身がCEOを務める企業名を「John McAfee Global Technologies」に変更することをIntelが阻むことはできないとして、商標侵害を主張したIntelを提訴した。Intelは現在もセキュリティ製品に「McAfee」ブランドを冠している。[佐藤由紀子,ITmedia]
米セキュリティソフト会社McAfee(2011年に米Intelが買収)の創業者、ジョン・マカフィー氏および同氏がCEOを務める米ソーシャルゲームサービスのMGT Capital Investments(以下、MGT Capital)が米Intelを提訴したと、米Bloombergが9月3日(現地時間)に報じた。
米VentureBeatのジョーダン・ノヴェット記者がScribd.に投稿した訴状によると、Intelはマカフィー氏とMGT Capitalに対し、MGT Capitalが社名をJohn McAfee Global Technologiesに変更するのはIntelの商標を侵害すると催告状で警告したという。
Intelは2014年、McAfeeの企業名を「Intel Security」に変更したが、現在も製品名に「マカフィー」を冠している。
マカフィー氏およびMGT Capitalは訴状で「被告(Intel)は『マカフィー氏は商標のMCAFEEを(Intel傘下になった)McAfee Associatesに売却した(中略)。従ってMcAfeeという名前をセキュリティ関連製品やサービス関連で使う権利を放棄した』とし『McAfeeという名前を企業名に付けることは(McAfee売却時の)契約に反する』としているが、その契約には個人名としてのMcAfeeを売却するという条項は含まれていないので、契約違反にはならない」と主張する。
マカフィー氏は自身の公式Twitterアカウントで、「私は自分自身の名前をオリジナルの、色のついていない、汚れていない状態に戻したい」とツイートした。
この裁判(訴訟番号:1:16-cv-06934)は、ニューヨーク州南部連邦地裁に起こされた。
本文章は『ITmediaニュース』から転載されたものです。